3月2016
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下肢血流のおはなし
2016年3月5日
3月4日(金)に吉野川市の中部循環器勉強会で末梢閉塞性動脈疾患のカテーテル治療について講演させていただきました。
末梢動脈疾患に対するカテーテル治療は近年さらなる進歩を遂げています。例えば大腿動脈(太ももの血管)や膝下の血管が閉塞しており、数年前までは治療困難と言われた患者様でも、最近では足首の血管から治療用のカテーテルを通して治療できる方がいらっしゃいます。
治療前は歩くと下肢が痛くなるため50~200m程度しか歩行できなかった患者様や、足先に出現した傷がなかなか治らなかった患者様でも、治療後は歩行距離が大幅に増えたり、傷の治りを早くすることが可能です。
なかでも、喫煙と糖尿病はこれら末梢動脈疾患の大きな危険因子ですので、たまには足先の色が悪くなっていないか観察してみましょう。当院でも末梢動脈疾患のスクリーニング検査として足関節上腕圧比(ABI)を用いた検査を行っています。簡単な検査ですので、気になる方は一度検査してみてはいかがでしょうか?