医療法人 三河循環器科内科

6月2025

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2025ツールド103

院長ブログ

2025年6月2日

私の住んでいる徳島県のお隣り、香川県の東かがわ市・さぬき市で開催された自転車のロングライドイベント【ツールド103】に参加してきました。
東かがわ市は「手袋の町」として有名で、全国の手袋生産量の約90%が東かがわ市で作られており、この大会にエントリーすると、嬉しいことにゼッケンと同時にオリジナルグローブも送られてきます。
なお、グローブの色は毎年違うので、徐々にいろんな色のグローブが増えてきました。今年のグローブは結構格好良かったのか、大会当日にオリジナルグローブをつけた方を多く見かけました。

いよいよ大会が始まりました。私は今回、ロングコースにエントリーしており距離は100km、もちろん制限時間内にゴールしなくてはなりません。
ママチャリは駄目ですが、どうやらeバイクと呼ばれる電動アシスト付き自転車での参加はOKのようで、格好いいスポーツタイプのeバイクも何台か参加していました。これなら体力に自信の無い方でも参加することができ、運動にもなるので非常に良い試みだと思います。
今回は友人と2人での参加でしたが、周りを見渡すと下は中学生、上は6,70代と幅広く、特に年配のサイクリストが多いとなんだか安心です。
サポートライダーに先導され、10名程が1グループになって順にスタートしていきます。
先頭グループがスタートして40分以上が過ぎ、ようやく私達の順番がやって来ました。
ハンガーノックにならないよう、補給食としてジェル1本とラムネ菓子、飴も2つほどポケットに忍ばせましたが、この大会は何カ所もエイドという休憩場所があり、そこでいろんな飲み物や食べ物を提供してくれるので安心です。

さっそく最初の難関、津田引田線にある海沿いのヒルクライムにやってきました。ここは景色も綺麗でそんなにきつい峠でもないので、体を温めるのに丁度良い感じでした。
峠を下ると左手に漁港を眺めながら走る平坦区間が続きますが、徐々に山に向かう道に変わっていきます。
本格的なヒルクライムが始まるちょうど手前に休憩地点、第一エイド(福栄小学校前)があります。ここではバナナとスポーツドリンクを頂きました。バナナは私の好物ですが友人はバナナが苦手なようで、このバナナによる補給の有無でこの先の明暗が分かれないかちょっと心配です。
第一エイドをリスタートしたらいよいよ前半の山場、本格的なヒルクライムが始まります。バナナパワーで標高300m近くまで山を登り、五名ダムを過ぎたら少し下ったところに第二エイド(五名活性化センター)がありました。さすがにバナナだけではパワーが続かず、参加者達は皆、ちょうどおながが減ってきた頃です。そして、ここではなんとイノシシ丼をいただくことができました。これがとっても美味しくておかわりしたくなりますが、他の参加者の分が無くなると大変なので一人一杯で我慢です。

すこし休憩してお腹も満たされ、元気に第二エイドを出発しました。ここからさらに登りが続きますが、今回は春先から例年より多めに練習していたので、体力はまだ大丈夫です。
長くつらい登りが終わったら、お楽しみの下り坂です。私にとって上り坂はこの下りを楽しむために存在するといっても過言ではありません。自転車での下り坂のありがたみは格別です。
山を降りてしばらく平地を走ると次のエイドが見えてきました。第三エイドは【Tyrell】というメイドイン讃岐のスポーツ自転車の会社の工場で、工場内には格好いい自転車がたくさん並んでいました。
Tyrellでは、ミニベロという名前のタイヤの小さな、いわゆる小径車を多く生産していますが、この自転車、なんとロードバイクに引けを取らないほど速く走ることができます。
しかも一目でTyrellの自転車と分かる独特の形はとても格好良く、いつかはTyrellの折りたたみ自転車を電車に載せて旅をしてみたいと思わせます。
第三エイドでは美味しいプリンをいただき出発です。

さあ、いよいよここからが後半スタート。
のどかな田園風景の広がる鴨部川沿いを河口まで下ると大串半島が姿をあらわしてきました。目指す第四エイドはこの半島の先にあります。大串半島は瀬戸内海に突き出した形で、野外音楽広場やワイナリー、物産センターなどいろんな施設が整備されています。海を挟んで間近に小豆島を見渡すことも出来ます。この美しい景色を見るため、これから半島の先に向かう坂を駆け上がります。
第三エイドから第四エイドまでは女性のサポートライダーが私達を含め約10人の集団を先導してくれましたが、大串半島への登りのスピードがものすごく速く、参加しているサイクリストは次々と脱落し、結局誰一人ついて行くことが出来ませんでした(女性サポートライダー恐るべし)。
息も絶え絶えに第四エイド(大串半島先端)に到着すると、またもお食事タイムです。なんだか以前の大会より食べ物が増えている気がします。
ここではおにぎり2個と小豆島そうめんのお味噌汁が振る舞われましたが、全力で駆け上がってきた後ではこんなにたくさんの食べ物、到底胃が受け付けません。泣く泣くおにぎりをあきらめ、そうめんの味噌汁だけを頂きました。それにしても大串半島はとても良い景色です。晴天ならもっとすばらしい眺めだったことでしょう。

半島の先端でちょっと長めの休憩をとり再出発です。半島を下り次の小田峠を過ぎると最後の難関、志度カントリークラブ手前の登りが待っています。終盤で待ち構えているこの坂は今回のコース最大の激坂ですが、これまでの練習のおかげか、足つきも無く無事登ることできました。
補給食のジェルを飲んで元気を取り戻したら第五エイドまでの間、左手に瀬戸内の綺麗な景色を見ながら走ります。
半島を終えしばらくJR高徳線の線路沿いを走り、第五エイド(大川オアシス)に到着しました。ここまでくれば残りはあと10km、大会がもうすぐ終わってしまう寂しさがこみ上げてきます。
最後の10kmはサポートライダーの方もこれまでの走りが嘘のようにのんびり先導してくれ、ついにゴールを迎えることができました。

無事完走です。
ゴールすると「完走証」が頂けますが、今回は「うどん引換券」もついてきました。なんとゴールにうどん屋さんが出張してくれており、とてもおいしいさぬきうどんを頂くことができました。
殆どグルメライドに近いイベントでしたが、100km走った充実感とお腹も満たされ、とても良い大会でした。大会関係者の皆様、ありがとうございました。
友人と是非来年も参加しようと誓って帰途に就きました。

普段は生活習慣病予防や治療のための運動療法を指導していますが、運動療法が続かない原因はモチベーションの低下が原因のひとつと考えられます。
運動療法は目標を立てることが大切で、「体重○○kg」「マラソン大会完走」など、まずは身近な目標を立て、達成できたら次の目標を立てることが重要です。目標が達成できると自信にも繋がりますし、イベントや大会に参加して賞状やメダルなどの記念品を貰うとさらにやる気も出るのではないでしょうか。
これらの大会は案外一人で参加している人も多いのでご安心ください(私も大会はこれまで何度も一人で参加しています)。
今後もこれらのことを実践することで楽しく運動することを伝え、皆様にも少しでも運動療法に興味を持って頂ければと考えております。

今回の大会での運動の効果を心拍数で表してみました。自身の年齢から算出した最大心拍数の70〜80%程度(私の場合、上の表のゾーン3)を保って持続的に運動するのが有酸素運動に適しています。なお、筋力向上や基礎代謝を上げたいなら無酸素運動(ゾーン1,2)も必要です。
心拍計を持っていない方なら、会話が続けられる程度の強度で少しきつめに30分以上運動していただくのをお勧めします。是非参考にしてみてください。

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